どうもまたまた夢話です。そろそろ飽きてきたって、そうはいきません。私の人生はまだまだあるんですよ。
今回は、タイトル通り、私が今の夢を思い出すまでに見つけた、新しい夢を紹介します。
部活動の夢舞台
人との交流を学んだ中学校から、今度は自分のやりたいことを見つけた高校に移ります。
そうここでは、スポーツをしている人、部活動をしている人にとって夢の舞台(と思っている)、全国大会に出場した時のお話をします!
もしこれを見て少しでも、戦う若きスポーツマンの背中を押せる内容になれれば嬉しいです。
全国目指して、ファイト!
マイナーでもメジャーな競技
さて、色々と暗くなっていた中学生活を卒業し、私は今度、はれて高校生になれました。ここでも、クラスの大半は知らない人たち。前に学んだあの倍率よりはるかに低い、人数に安堵しつつも、まずは人との関係を気づいていこうと考えました。
まずは、中学校で学んだ「部活動に入れば友達できんじゃね」説を高校でも実践しました。本来、野球部やサッカー部、ハンドボール部など、THEスポーツで、熱い有名な部活動に入れば、それなりに交友関係もできたとは思いますが、私にはそんなことよりも、とても魅力を感じるスポーツがあったのです。
静かな立ち振舞いのなかに、凛とした佇まい。一点に集中し狙いを定めて解き放ったときの、あの一瞬の確かな迫力。一度肌で感じると忘れられないあの音。私が魅了されたスポーツそれは、日本にも古くから存在する弓矢を使った武道、弓道でした。
弓との出会い
弓道に惹かれたのは、なんとあの中学校の時でした。兄弟の一人が弓道部に入り、勉強も成績が伸びた!という話を聞き、へぇー弓道って学力が伸びるほど集中力がつくのか、と半ば疑いながら弓道の大会を観戦しにいきました。
会場は意外と賑やか。というのも、まだトーナメントが始まっておらず、予選だから、ということ。見る側も物音たてたら白い目で見られる!とビビってた私は、なんだかホッとしました。
ただ、やはり弓を引いている人(弓道をする人は弓を引くといい、弓をうつことは作ることを意味します)は真剣そのもの。鋭く的を見据え、弓を放つその瞬間まで気を抜くことなく立ち構えていました。
その雰囲気は独特で、一目惚れしてしまいました。そう、このことから私は弓道部に入ろうと決めていたのでした。
ちなみにその日の結果は予選落ちだったそう。でも、あの凛とした空気感は、本当に楽しそうでした。
夢はでっかく
話は高校に戻り弓道部へ。入部早々、2,3年生含む先輩方の前で、挨拶として新入部員一人ずつ、夢を聞かれました。あてられるまで、あーでもない、こーでもないと考えておりましたが、そんな考えむなしく、自分の出番はすぐでした。
もともと緊張しいの私。人前に立つと手汗と震えが止まらず、頭が真っ白になりました。とにかくしゃべんなきゃ!そして、出てきた答えは、「必ず全国大会に出場します。」という言葉。
当時、母校ではまだ、団体戦では全国大会に出場しておらず、個人で出場した選手が撮られた写真が目に入り、思わず出てしまいました。ここに飾られるチーム写真は、自分達で作り出すんだ、と言う淡い青春を感じ、本当に燃えておりました。
壱に練習、弐に練習、参に練習、四に練習
新入生の挨拶で、夢をでかでかと掲げた私は、まだ的の前に立って弓を引くことすらできていないのにも関わらず、口だけは達者に、基礎稽古を始めました。
弓道は、すぐ弓が引けると思われがちですが、実はお寿司屋さんのように、食器洗いから始まり、包丁を研いだり、シャリを握ったり。様々な物を見て感じて体に覚え込ませることが重要と考えられておりました。そして最後に、最善の寿司を握れる、という風な段階的な稽古がありました。まずは基本動作を覚えること、そしてゴム弓と呼ばれる、ゴムを使った引く形を覚え込ませる稽古がありました。
それを1ヶ月以上丁寧に行い、そして実技テストに合格したものだけが、巻藁と呼ばれる、実際に弓を引き、巻藁に矢を放つ稽古が許されるのです。
そしてそれが終わって、やっと的前(実際に弓を引く立ち位置に立つこと)に立てるのです。この作業、はっきり言いますと、長いです。そう、早い人でも一か月は絶対にかかります。そしてうちの高校では、必ず三か月はこの訓練です。
まあ入部して早々にでっかい夢を掲げていた私は、焦りに焦って、そんな流暢なこともしていられず、学校が終わってすぐ弓道場へ向かい、準備をすぐこなし、そこからは友達と一緒にずーっと稽古をしていました。その成果もあって、二ヶ月ほどで的前に立つことができました。
下積みできたらとにかく実践
初めて的前に立って弓を引く感覚は、まるでクラスで発表しているかのようでした。今でも忘れられません。あの緊張と体の感覚の違い、神聖な道場の雰囲気。
気がついた時には、初めて放った矢が、的から50 CM 以上離れていました。大事な初めての一本が!ほぼ意識がなかったなんて…!
そこからまた、前に立って稽古をすることができましたが、当てようとすると中らない、この精神的な苦痛が苦しかったことも覚えています。
初めて当たったのは矢をひいてから30本くらい経った時のこと。正直このレベルが全国に行くなんて考えたくもなかった。恥ずかしい。ですがその逆に、これで行けたらスゴくね!?と、その気持ちを胸に毎日練習を重ねました。
来る日も来る日も終電近くまで残り練習をし、体で感覚を覚え、何度も弓を引きました。豆も裂けました。ついでに頬も真っ青になりました(下手くそだと顔や耳、左腕に弦(つる)が当たり、青く打撲のような跡ができます)。何度も何度も叱られましたし、試合では何度も外しました。
そして初めて出た全国に繋がる県大会。その結果は、入賞にも届きませんでした。むしろ下から数えた方が早い順。凹みました。これだけやっても届かない勝利に、本当に僕は全国へ行けるのかと不安でした。
自分を信じて諦めない
途中でくじけそうになりますが、そこからも諦めることなく全国を目標に、ひたすら稽古に励みました。良くなったり悪くなったり、いい感覚が来たと思えば次の日には悪くなる。試合前日のコンディションが良ければ良いほど、試合当日の不安は強くなり、そして自分の精神面の不安定さにギャン泣きする夜もありました。
そんな日々が過ぎ、最後の夏になりました。後輩も入り 非常にたくましいチームになりました。団体戦は自分だけの力では行きません。仲間を信じて、試合を楽しく。そう心に言い聞かせ、挑んだ結果、団体戦、県一位を獲得。そう全国への切符をつかんだのです。
とても長い道のりでしたが、最後の最後で1位を取ることができました。自分だけの力ではありませんが、それでも夢を叶えることができました。本当に感謝です。
夢の実現とその先に
この体験もあって、今、私は幼い頃の夢を叶えようとしています。何かに真剣になることはバカなことじゃありません。素敵なことです。
どうか周りの目など気にせず、自分のなりたいものを目指して欲しい。そして、夢を叶えた時に喜んでくれる人を思いましょう。きっと、あなたを応援してくれる人は 近くにいるはずです。いなければ私が応援します。
できないことなんてないんです。一緒に、夢を叶えていきましょう。私もまたこれから、ゼロからスタートします。いつか夢を叶えて、皆さんにまた、証明できるように。これからも諦めず、立ち向かって行こうと思います。
では、今日はこんなところで。
弓道の詳しい体験記事は、また別の機会で。
では、ばいちゃ!
コメント