前回のセミナーより、ようやく事業内容が聞けた私でしたが、その内容にもなかなかツッコミどころがあったのにもかかわらず、それさえ気づかなかった私。なぜこんなにも引っかかっているのかはこれまでの物語Part.1を見ていただければ納得いくと思います。
今回も、考えることなく慌ただしく動く私にさらなる難関が待っていたのでした。
エピローグ|いよいよスタート。詐欺投資!
前回のセミナーから、すぐに計画がスタートし、このスピードを落としたら、お金も落としてしまう!と考えていた私は、できるだけ早く自分のタスクを減らそうと、GさんとAさんにこまめに連絡を取っていました。
そんな中、Gさんから説明のあったHさんがグループラインに乱入。軍資金の調達方法を伝授されるところから物語は始まっていくのでした。
人生の負債。ご利用は計画的に。
「ではまず、この項目に入力してそのまま返信してください」
Hさんからの連絡で、迷いなく私はその入力項目に記入していくのでした。
その内容といえば、今思うだけで最悪な気分になるのですが、こんな内容でした。
- 個人情報:氏名、生年月日、学歴、電話番号、免許証番号、住所、勤務先
- 金融情報:借入内容、口座情報
- その他:保険証、免許証の画像、源泉徴収票の画像、希望の暗証番号 など
書き記すだけでぞっとしますよね。でも私、これすべて相手に差し出してしまってるんです。こんな情報、どうやっても出さないはずですが、その時にはもう相手を信頼、というか半ば「どうなったっていいや」程度に考えてしまっていたのです。もう、この時点ではかなり病んでしまっていた自分もいて、怪しくは思いつつ、「この人たちを信じよう!」と何かよくわからない感情が出てきてしまったのです。
そしてこの情報をものの1時間ですべて送り、Hさんからの折り返しがあり、手続きをするフェーズに入ったとのこと。
何のことやらと思うかもしれませんが、要するに「融資」というものですね。各銀行またはその下請け企業のようなところからお金を借りることです。赤に白のトレードマークの会社や、緑に黄色の文字のあの会社もそうですね。この話も、不安がすごかったので、Gさんへ連絡。しかし、「自分もそうだった。金額も大体そんなもんですよ。」とヘラっというので、そんなもんなんだと変に納得してしまう私。
今思うと、この考え方もよくなかったですね。何がよくないか、それは「自分で調べず、相手の意見を100%鵜呑みにしてしまう」ということ。この癖は今に始まったことではありません。さかのぼれば小学生時代。友達から、「この草は食べれるんだぜ!」とかなんとか言われたら食べて苦い思い出をしましたし、大学では「この授業の試験は変な回答でも再試にはならんよ」とか言われて油断したら私だけ見事に再試に…本当に、子供からの悪い癖や性格はなかなか大人になったからと言って抜けるわけではないようです。
そんなこんなで、無事に審査には通って軍資金を得た私ですが、こうした個人情報は何で使われるかわかりません。公的機関や根拠のとれるような団体以外には見せない方が、後々ビビりながら生きなくて済みますのでお勧めです。
支払った軍資金、まさかの動かないゲーム
審査が通り、次のフェーズはその投資プランの金額をGさんの個人口座あてに支払うこと。Gさんに数回に分けての振込になるかもと伝えると「別に現金でもいいですので、会いましょう」そう言ってきました。
現金?!いやいや貴族は違うかもしれんけど数100万を現金で渡すバカっていつの時代よ!とかなんとか思い、さすがに振込全額にしますと伝え、上限を変更し全額送金。この時には考えておりませんでしたが、普通、こうした事業って団体企業にしたりして行うものだと、後々の被害相談センターで伝えられました。個人口座に振り込み、裁判などで、たとえそれが証拠として返金を求めたとしても「お金を借りた」などといえば何と特にお咎めがないとのこと。皆さんは、この時点で絶対振り込んではダメですからね!個人口座、振込禁止、絶対に!
そして、また振込作業をものの数分で終わらせてしまった私は、その後、すぐにGさん、Aさんとカフェで会うことになりました。
そこで会員サービスなど、事業内容の登録を行いました(内容はPart.5をご覧ください)。そして動き始めたゲーム企画。その日は、雑談をして1時間ほどで解散。家路についた私は早速アプリを開きました。
これで私も配当金を得られる!そう意気込んでアプリを開いてみると、あれ、まったく動いてない。てか何、この粗末なアプリ!!
会員登録と得られない配当金
「アプリを確認して、一日経過すれば徐々に金額が上がっていきますので安心してください!」
アプリの変わらない数値に切れつつもGさんに電話した時、彼はそういって期間を開けさせてきました。いわれるがまま明日になり、メータが動いているか確認。すると確かにメータは動いているではありませんか!
普通、仮想通貨とあれば、数秒、数分単位で価格が変わるはずだったため、かなり焦りましたが、どうやらメータは動くようで安心しました。その後もGさんとは密に連絡を取り、さまざま仕組みについて話を聞いていました。
そして実装してから1週間ほどたったころ、あることに気づいたのです。メータの数値は1日経過するごとに増加しますが、通貨のトレードがあるならその数値更新が日ごとであるにしても、数値事態が同じ日が続くわけがありません。しかし、ある一定の数値しか上がっていないのです!
急ぎGさんに連絡を取ったところ、「実はまだゲームがリリースされていない」とのことで、現在の動いている数値は投資プランの内容で、投資した金額が細かく仮想通貨になって返っているだけだから、ということ。
今まで説明されていないことに少々苛立ちながらも、その場は平静を装ってゲームの実装日を聞いてました。すると「来月には修正されるはずですが、またセミナーなどで発表されるようですので、今後も参加してくださいね。」
そう言って電話が終了。私はその可能性を信じ、次のセミナーには出席し、何か説明があるのではと、また情報収集のために会場へ向かうのでした。
次回|現れる新手と明らかになる団体構想図
今回もかなり怪しい雰囲気しかない状態でしたが、何とか平静を装い対応していました。
でもこの時点ではもう、やっちまったな、そう考え始めていた私ですが、このままだと1銭も返してもらえないのはつらすぎると思い、セミナーに向かったのですが、そこで思わぬ出会いに会ったのでした。
皆さん、私が節々書いていた情報、参考になさってくださいね。本当に後悔しますので…
次回もそんな情報を出せるようにまとめていきます。
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